デート商法の女
【悪徳商法・詐欺について】
・友人・知人を使い「既知の信頼感」を悪用して騙すのがマルチ商法。
・異性からの誘いにより理性や判断力を奪って騙すのがデート商法。
と言えるでしょう。
昔、関東圏に住んでいた頃、デート商法の女から1万円を騙し取ったことがあります。
【土曜の昼下がり】
ある土曜日の午後、ボンヤリとテレビを見ていた。 電話が鳴ったので出てみると知らない女の人でした。
「はじめまして♪A美(仮名)と言います。原宿にステキな絵画のお店があるので、よかったら是非、遊びに来てください。」
(あー、これが噂に聞くデート商法ってヤツかぁ。)と思った私は、(そういえば最近、原宿に行ってないなあ。)と思い出し、彼女にこう言った。 「いいですよ。」
A美:「ホント!良かったぁ。ぢゃ、待ち合わせは駅前の吉野屋の前でね。」
【in 原宿】
夕暮れすぎ、原宿駅に到着。 吉牛の入り口前に彼女は1人で待っていました。
TAKO:「はじめまして。」
A美:「来てくれてありがとう♪」
彼女は細身の体型で、美人系の顔立ちでした。(カワイイ系ではなく、美人系。)
吉野屋の脇の路地を奧に進み、やがて大きな画廊に案内された私は、彼女に促されるまま2階の展示室へと入って行った。
ギャラリーには、他にも数名のカモ男性客が来ていて、テーブルで女性と話しているのが見えた。 A美さんはずーっと、「絵」のお話をしてくれていたけど、あいにく僕は詳しくなくて「絵」には興味がなかったんだ。
何杯もコーヒーをおかわりしながら、とりとめもない会話をしていたと思う。 会話の内容までは覚えていない。 彼女は、しきりに「絵」を勧める。 私は目についた「絵」をテキトーに1つ選び、こう言った。 「もし買うとしたら、コレにするかも?」 指した絵は、キース・ヘリング。
A美:「想像してみて。あなたのお部屋の壁に、この絵を飾ったイメージを。」
TAKO:(.。oOこんなカンジかなあ?キース・ヘリングの絵を壁に掛けた図を思い浮かべる。でも、ワンルームだしなぁ、ウチは。)
TAKO:「……うーん。(意外と良いかも?)」
A美:「毎日が、きっと楽しくなるよー♪」
TAKO:「いやー、お金ないし。」
A美:「分割でだいじょぶだよ!ほら、コレに名前とか書けばいいだけなのよ♪」
TAKO:「でも今日はハンコ持ってきてないから。」
A美:「印鑑はウチに帰って押してもらえばいいから!」
TAKO:「ぢゃあ、買いますぅ。」
3年ローンを組む。 立派な額縁と、分割手数料込みで約60万円ナリ。
【契約成立?】
契約書類に必要事項を記入していると、彼女は何やら大学ノートを持ってきた。
A美:「絵を買ってくれた人は皆、このノートに感想を書くの。よかったら書いて♪」
ノートを開くと、先人達の感想が残されていた。 「清水の舞台から飛び降りた気分です!」とかなんとか書いてある。 ふーん。
TAKO:「あ!もう終電が!!帰れなくなった困ったなあ。」
時刻は午前0時を過ぎようとしていた。
A美:「ちょっと待ってて。」
A美:「はい、コレ。タクシー代。」
受け取った封筒には1万円札が入っていた。
TAKO:「ありがとう。いいの?」
A美:「うん。帰ったら印鑑を押して郵送してね!」
TAKO:「はい。」
1階まで降りて見送ってくれた彼女を後に、夜の原宿を駅へ向かってトボトボ歩く。 駅前の吉野屋まで来たところで、ポケットからケータイを取り出し、電話をかける。
TAKO:「今から行くけど、いい?」
僕は、竹下通り近くのアパートに住む友人宅へ転がり込み、一晩を過ごした。
【LOVE CALL (催促)】
翌日の午後、自宅の電話が鳴る。
A美:「ちゃんと帰れた?」
TAKO:「うん。」
A美:「(契約書に)印鑑、押してくれた?」
TAKO:「いや、ハンコは押さないし、郵送もしない。」
A美:「えー!どうしてー?」
TAKO:「買わないから。」
A美:「そんなことしちゃ、ダメなんだよー。」
TAKO:「大丈夫、問題ないです。」
A美:「誰かに言われたの?」
TAKO:「いや、自分の判断だけど。」
A美:「印鑑押して、ちゃんと送らなくちゃ!」
TAKO:「イヤです。」
ガチャ!ツー・ツー・ツー…
…切れたよ。 電話の切り方のマナーも知らないのか?あの女は。
契約は破棄です、当然。 でも、1万円は、ありがたく頂いておくよ。
僕が(故意に)ダマしたワケぢゃないからね。
勝手に渡したアナタがバカなのよ、と。
(おしまい)
参考:
~ S嬢のPC日記さんより引用 ~
この女性の営業、どの方もなんというか同じような服装で、きちっとスーツなんですが、なぜか胸元があいている。
というか、胸元のあきが大きい。
角度により、きっちりと谷間が見えるようになっていました、女性営業の方全て。
画廊の彼女(A美さん)も胸元が少し開いていたかもしれません。 谷間は見えませんでしたけど。(残念)
デート商法に遭遇した時の記憶を辿って、今回、私も書いてみました。
トラバ送信先:
関連記事(~マルチ商法に関するエントリ~):
ぽんすブログ: upsは詐欺
ぽんすブログ: upsその2
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ぽんすブログ: ユナイテッド・パワーの解約方法
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Comments
版画、リトグラフの類は「展示会商法」が一般的だと思っていたのだけれど、こんなやり方もあったのね。
すごいね、デート商法って。
ちなみに「展示会商法」は、着物、絵画、宝飾品でトークが共通で、人が流れているという話を聞いたことがある。
デート商法に比べれば、まだまともかも。
うち、40万だか50万だかのリトグラフ、ありますよ。
夫の会社の上司と飲みに行ったときに、飲み屋のリトグラフをわたしが見ていて。
このときのリトグラフはビュッフェの60~80万くらいのだったと思うんだけど。
で、何見てんだ?聞かれて、ビュッフェのリトグラフ、と答えて、だいたいの相場を言った。
そうしたら、「金額がわかるのか?」と聞かれて、「おおまかなとこは」と答えると、自分が以前買ったリトグラフを結婚の祝いにやろう、と。
ま、はっきり言ってしまえば売りつけられたものの困っていて、そうかといって、値段のわからんヤツにやってもつまらんと、そんなとこだったと思う。
作家はカルズー。
こんな感じの絵。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~aokiart/car/
線画のタッチが有名で「建築設計を仕事とする人にすすめる作家」と聞いていたのだけど、まさにそのマニュアルにはまって売りつけられたんだな、と納得。
いや、好きですけどね、このリトグラフ。
数十万出して自分が買おうとは思わないけど。
Posted by: S嬢 | October 07, 2005 02:41 PM
S嬢さん
>すごいね、デート商法って。
はい。 用心しないとイケマセンね。って、誘いに乗ってノコノコ出かけていった私が言うのも何ですけど……。
件の画廊で見た購入者の大学ノートには、女性が書いたと思われる感想も見かけたので、ダマされた人の中には女性客がいたのかもしれません。 または、販売員によるニセ感想かも?
2ちゃんねるベストヒット: 自分を高めてくれる女
http://yet.s61.xrea.com/mt/archives/000419.html
↑きっとネタでしょうけど、デート商法にハマった男の愚かさ(本人は幸せなつもり)をよく表していると思います。
>こんな感じの絵。
こうした絵画が部屋に飾ってあるといいですね。(部屋にもよります。) 自分で買おうとは思いませんが。
例えば、お気に入りの風景をデジカメで撮って、白黒加工して大きく引き伸ばし、額に入れて飾ればいいかな。 自分で撮影して作れば愛着も湧くでしょうし、数十万円もかかりませんから。
でわでわ。
Posted by: TAKO | October 07, 2005 03:23 PM
>2ちゃんねるベストヒット: 自分を高めてくれる女
い、い、痛い。
あのさ、こういう商売、わかっててやってる女性って、ものすごくタチが悪いと思う。
何かを売り渡している怖さというか。
その売り渡したもの、一度売ってしまったら、もう取り戻せないものなんだよ、と思う。
版画や絵を、わざわざ高額出して「ホンモノ」買わなくたって、デパート行けば同じような作家のポスターって売ってるよねって思う。
サインがあるかないかとかって、普通の庶民にはあんまり関係無いと思う。
好きなもの拡大して貼ってれば、それで「お屋敷」よね。
Posted by: S嬢 | October 07, 2005 05:57 PM
僕は昔、デート商法で電話をかけてきた、出身地が同じ(という触れ込み)の、声はやたらとカワイイ女性と、1時間ばかし電話だけのお付き合いをさせていただいたことがあります。
やー、楽しかった。当時埼玉の久喜市に在住していましたが、「新宿まで出てきませんか、ぜひえっけんさに会いたいな(はぁと)」のようなことを言われ、わざとらしく、「じゃあさぁ、大宮あたりまで出てきなよ、すぐ行けるよ」
Posted by: えっけん | October 07, 2005 11:09 PM
S嬢さん
>何かを売り渡している怖さというか。
「何か」とは具体的に何か?と、考えてみました。
それはきっと、ファウストが悪魔と契約した際に売り渡したモノと同じかもしれないし、人としての矜持や良心、または、カルマ(業)と呼べるものなのかもしれないなあ、と思いました。
ファウスト(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%88
・・・
えっけんさん
>「じゃあさぁ、大宮あたりまで出てきなよ、すぐ行けるよ」
埼京線で1本だよ、と。
はてなダイアリー - 埼京線とは
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%EB%B5%FE%C0%FE
でわでわ。
Posted by: TAKO | October 10, 2005 03:12 AM
デート商法も結婚詐欺も被害者は女のほうが多い。
騙された女の単純さはマジ受ける~
このブログのバカ女どもも
自分は騙されないと思ってるバカが一番騙されやすい。
でも笑えるのは騙されている女が、幸せだと思っていること。
日本の女もついに劣悪種になっちゃった
Posted by: バカ | December 13, 2006 02:42 PM