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August 02, 2005

ギロン議論

【ディベート・アワー】

さあ今週も、ヘタレ・ディベート・アワーのお時間がやって参りました。
私、司会のTAKO@ぽんすです。

前回の放送:議論は勝ち負けぢゃないよにて、「議論の勝敗にこだわるな。」とお伝えしました。 今回は、各派閥の代表に集まってもらって、勝ち負けの是非について話し合っていただきたいと思います。

それでは、代表の皆さんをご紹介しましょう。

・勝ち負けぢゃないよ派:A子さん(25才・司書)

・議論は勝ち負けだよ派:B作さん(31才・IT戦士)

・どっちでもいいよ派:C男くん(19才・ニート)


はい、皆さんよろしくお願いしまーす。

早速、討論開始です! "Take your marks... Go!"

【ギロン議論】

A子:「勝負にこだわると、感情的になって冷静な議論ができなくなるから、勝ち負けぢゃないんですよ、議論は」

B作:「いや、そのりくつはおかしい。感情的になった時点で、そいつは負けなのだ。まさに勝負である」

A子:「感情的になるのを避けるためにこそ、勝ち負けの観点から離れたほうがいいと言ってるんです!」

B作:「なるほど。では聞くが、ナゼ感情的になってしまうのだろうか?」

A子:「それは、やっぱり勝ちたいから、負けたくないから……」

B作:「つまり、人間の本能としての闘争心が刺激されるワケだ。やはり、議論は勝負なのだよ」

A子:「あっ、違います。違うんです。負けたら恥ずかしいと思ってしまう心が、議論をダメにする。と言いたかったんです」

B作:「別に負けたって恥ずかしくもなんともないが。ああそうか、変なゆとり教育か何かの悪影響で、お友達と仲良くしましょう、徒競走はみんな1位です。オンリーワン。みたいな、事なかれ主義が議論の場にも持ち込まれようとしているのか。問題だな」

A子:「ですから、みんな平等に平和に話し合いをしてもらいたくて、それで、議論と勝負を切り離して考えて欲しいのです」

B作:「世界が平和で平等だというのは妄想にすぎないのだが、まあそんなことはどうでもいい。問題は、議論と勝敗とを隔離すれば解決するレベルの話ではなくて、ちょっと反対意見を言われたくらいで自分の存在を全否定されたように感じてしまう神経質が、議論をやりにくくしている元凶なのではないだろうか?」

A子:「反論の仕方にも因るのではないでしょうか。反論する人が感情的な発言をすれば、言われた相手は傷ついたり反発したりしがちですから」

B作:「先に感情的になったほうが負けだ。ところが、本当は議論に勝っていたにも関わらず、相手の挑発に乗って、自分まで感情的な反応を返してしまったら、決まっていたハズの勝敗が分からなくなり、もはや議論ですらなくなる危険性もある」


【議論は勝ち負けなのか?】

A子:「どうしても勝ち負け論に話を持っていきたいようですね?」

B作:「いや、感情を抑えて、相手の意見についての疑問点を指摘しただけで、人格を否定されたと受け取ってしまう相手の態度が問題なのだ。と言いたいんだよ」

A子:「誰だって、間違いを注意されたら傷つきますよ」

B作:「間違いを注意すると人は傷つくので、誤字・脱字に気づいても黙っておけ、そっとしておけ、と。本人が自発的に間違いに気づくまで、ゆっくり気長に待ちましょうねー、スローライフ・スローフード万歳!ということか?」

A子:「いえ、そういうワケでは……」

B作:「間違いを指摘してくれた相手には、『後ほど訂正します。ご指摘ありがとうございました。』と、素直に感謝すればいいだけのこと。そこでおかしな対応をするから話がややこしくなる」

B作:「そう言えば昔、こんなことがあった。システム設計レビューの場で、作成された設計書のダメ出しを4~5人でやっていたんだ。ここがおかしい、ここは違う、とね。レビュー作業を進めていくウチに、設計書を作成したシステム・エンジニアの顔が赤くなり黙ってうつむいてしまった。よく見るとガタガタ震えているではないか!そこでオレはこう言ったんだ。『私達は提出された設計書に対して指摘をしているのであって、あなたを否定しているワケではありません。』と。議論も同じコトではないか」

B作:「少し脱線するが、例えば、耳触りの良い美辞麗句を並び立てているブログ記事に対して指摘してみるといい。特に、『人と人との対話が大事です!』とか言ってる管理人に反論してみればいい。化けの皮がスグに剥がれるから。キレイゴトを書いてる管理人は、たいてい自分の言葉に酔ってるだけなのだ。そんな小さなプライドに執着したヤツの反応ほどみっともないものはない。対話なんてどこかにスッ飛んで、顔が青くなって目が血走っているに違いないのだ」

A子:「……」

B作:「相手に嫌われたくないから、間違いがあっても指摘しない。それでも嫌われるのを覚悟して注意したら、人格攻撃だ!精神的被害に遭ったゾ謝罪しろ!!と騒ぎ立てる。まったく、話にもなりゃしない」

A子:「…」

B作:「マトモに議論できる相手はいないものだろうか!」

A子:「えうぅ…。(号泣)」

C男:「あーあ、泣いちゃった」

B作:「ごめんなさい」



司会:「えーっと、ちょっとトラブルがあったみたいですけど、大丈夫でしょうか?(ん、もう終わらせろって?)あーハイ。えー、ぢゃあ、そゆことで、また来週!お楽しみに~♪」

【結論】

女の人には勝てない。 なんだかんだ言っても、男は弱いよね。


関連記事:
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議論のアンチ・パターン

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Comments

オチでクスリと来たヽ(´ー`)ノ結局全員感情論者だったって事ですか?

Posted by: okra | August 13, 2005 at 11:41 AM

okraさん

>結局全員感情論者だったって事ですか?

そうかもです。 司会者まで慌てちゃってますからねぇ。

Posted by: TAKO | August 13, 2005 at 06:20 PM

一番淡々としてそうなのはCの人かも。てか何してたんだろう?この人。

Posted by: okra | August 13, 2005 at 08:27 PM

okraさん

>てか何してたんだろう?この人。

単なる傍観者でした。 イロコイ族なのかも?(笑) でわでわ。

Posted by: TAKO | August 14, 2005 at 06:35 AM

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