学生マルチの危険が危ない!
「はびこる学生マルチの危険」
という大見出しで、2005年7月24日付の熊本日日新聞(略称:熊日新聞)7面に弁護士・村千鶴子さんのコラムが載ってました。 最近、全国の大学キャンパス内にてマルチ商法の勧誘が行われています。
私の父者が被害に遭ったユナイテッドパワーも、近ごろは大学生をターゲットに勧誘しているようです。
学生マルチにご用心!の巻(シャラ之助の目指せ!達人)
この↑Webページでは、学生を狙ったマルチ商法の手口について、人形を使って分かりやすく説明してあります。 後半、セリフに熊本弁が出てくる部分はチョッチ読みにくいと思いますけど。
まあ、僕はよかばってん。(笑)
それにしても、このWebサイト「シャラ倶楽部のページ」はサイト構成がよろしくない。 フレーム分割するのは一向に構わないが、「目指せ!達人」の過去ログにアクセスできないではないか!……と思ったら、「過去の放送分」から辿れるのね。 これは失敬。
閑話休題。
大学生に数十万円の現金が用意できるハズはないので、両親や祖父母からの出資、または消費者金融等でローンを組まされるケースが考えられます。 マルチ商法(連鎖販売取引)で儲かるのは最初に始めた人――つまり、ピラミッドの頂上付近の人達――だけなので、それ以外の販売員は単なるカモです。
カモがネギを背負ってきてくれてどうもありがとう♪
騙されたあなたがアホなのよ。 ウチの父者もバカです。ええ。
さて、本題。
学生マルチの勧誘を受けたことのある方や、マルチ商法の代理店契約を結んで積極的に友達を誘っている学生さんに向けて、冒頭の新聞コラムを引用しながら簡単に説明したいと思います。
~ 村千鶴子さん「はびこる学生マルチの危険」より引用 ~
マルチ商法の勧誘目的であることを隠して閉鎖的な場所に呼びだしたり、同行したりして勧誘すると、六ヵ月以下の懲役などの刑事処罰の対象となる。
これは、マルチ商法(連鎖販売取引)であることを黙って、「いいアルバイトの話があるけど、一度聞いてみない?」と誘ったら、その勧誘した人が刑罰を受けますよ~。ということ。 メールでの勧誘にも適用されますし、メールの場合、勧誘文がそのまま証拠となります。
~ 同、引用 ~
勧誘の際に、取扱商品・入会する際の経済的負担・得られる利益について、虚偽の説明をしたり隠したりした場合や、いやがる消費者を威迫して勧誘した場合には、二年以下の懲役刑の定めがある。
友達に、「必ず儲かるから、会員になったらお金持ちになれるよ。絶対大丈夫だって!安心して。」などと説得して勧誘したら、より重い罪に問われますからね~。ってことです。
~ 同、引用 ~
ねずみ講は法律で全面的に禁止されているが、マルチ商法は全面禁止されてはいない。特定商取引法では、マルチ商法を連鎖販売取引として規制を設けている。
この規制こそが、「勧誘の際に『これはマルチ商法です』と告げること。」や「誰でも確実に簡単に儲かる!といった勧誘方法は禁止されていること。」などに該当します。 これらの説明義務を怠ったり、禁止条項を破ったりしたら、罰せられます。 「知らなかった。」では済まされません。
~ 同、引用 ~
このような規制があるのは、会員を増やし続けることは不可能で経済的に破綻する危険が高いなど、マルチ商法はリスクが高い取引である上に、仕組みが複雑で理解が難しいことなどがあげられる。
さあ、儲け話を持ちかけているあなたの友人は、上記に引用したような違反をやっていませんか? もし何か心当たりがあるなら、友人が行政処分を受ける前に止めてあげるのが友情かもしれません。
いや、そんな悪質商法の勧誘をしてきた時点で、「もはや友達ではない!」と絶交宣言するのが身のためかも分かりませんよ?
本当の友人なら、信頼関係を利用(悪用)してマルチ商法への勧誘を行うようなことはしないでしょう。
学生マルチの被害者にも加害者にもならないよう、注意してください。
以上です。
追記:
マルチ商法をやってる連中が、「我々は悪徳マルチ商法です。儲かるのはごく一部の会員だけです。契約はハイリスク・ローリターン(*1)ですが、それでもいいですか?」なーんて言うワケがない。 言ったらスゴイけど。(笑) でも、法を遵守した正直な説明を受けた上で会員になるのなら、損しても文句は言えませんよね。
んー、しかし、「マルチではないか?」と内心で疑いながらも、儲かってるっぽい上位の会員から「これは人生のチャレンジです!チャンスなのです!」などと言いくるめられて契約してしまう人ってのは、やっぱり、洗脳されやすい人間なんだろうなあ。
【弁護士・村千鶴子さんの情報】
経歴について:人物,教員紹介
著書レビュー:消費者はなぜだまされるのか(読むまで死ねるかっ)
参考:
吸血鬼とマルチ商法(高岡法科大学 法律雑学講座)
私が「マルチ=違法」と言う理由(電話の向こうの知らない世界)
「マルチ商法は合法」 は本当か?(澤田行政書士事務所)
関連記事:
ぽんすブログ: ups(ユナイテッド・パワー・システム)は詐欺
ぽんすブログ: ユナイテッド・パワーの苦情の件について
ぽんすブログ: マルチまがい商法「ユナイテッド・パワー」
ぽんすブログ: デート商法の女
ぽんすブログ: ユナイテッド・パワーの解約方法
(*1)
ローリターンというより、むしろ、ノーリターン。 投資額は返ってこないか、もしくは、マイナスかと思われる。
いっそのこと、「ハイリスク・ノータリーン」なる造語(ダジャレ)を流行らせてみたいよ、この際だから。と考えて、既に使ってるヤツはいないかと Google先生とサーバー様(*2)にお伺いを立ててみたところ、ココとかココで発見しました。 やはり既出でしたか。
(*2)
Google先生:強い影響力を持つ有名なWeb検索サイト「Google」。
サーバー様:たたり神。 詳細はコチラ←を参照のこと。
Google先生とサーバー様は、どっちが偉いんだろう?強いんだろう?尊いんだろう? ま、いっか。どーでも。
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