トラバどうもです。
「トラックバックどうもありがとうございました。」とのコメントについて。
【一方的トラックバック問題】
いくつかブログを廻っていると、「トラックバックありがとう。」のみのコメントを見かけます。
リンクも引用も意見も何もない、ただのトラックバック(別名:手抜きトラックバック)に対して、相手ブログのコメント欄にわざわざ「トラバどうもでした。」とお礼を書く必要などないと思われる。
よく考えていただきたい。 こうした一方的なトラックバック(別称:無言トラックバック)は、自ブログの読者を相手ブログへ誘導できる(相手側の)メリットはあるものの、相手から自ブログへのリンクは無いため、こちら側の利は少ないのです。
なにか騙されたような気がしませんか?
問題は、相手からのリンクが無いために相互リンクが確立されていないことです。
【傾向と対策】
無言トラックバックを連発しているブログを見てみると、「トラバありがとう。」のコメントで埋め尽くされています。 ブログを始めたばかりの頃はトラックバックを受けること自体が嬉しくて、トラバしてくれた相手にお礼を言った(書いた)ものです。 中には、喜びのあまり自ブログのサイドバーに個別リンクを張ってしまう人までいます。 それが宣伝目的のトラバだということに気づかずに……。 相互リンクなんかしちゃくれないのにね。
だんだん慣れてくると、トラバした相手先の記事に(自ブログの)リンクも引用も意見も何もないことに違和感を感じてきて、「トラックバックって一体なんなんだ?」と疑念を抱きはじめます。
こうした手抜きトラックバックへの対処法は、「削除する。」か「無視する。」か、「こちらもトラックバックだけ打つ。」 または、「相手に『トラバどうも。』とコメントする際に自ブログへのリンクを張っておく。」かのいずれかでしょう。
かく言う私も、昨年ブログを始めて間もない頃、初めてトラバを貰った時は嬉しくて、「トラックバックありがとうございます。」と相手方にコメントを残したことがあります。
【Sorry, Japanese Only】
昔、ルアー釣りのWebサイトを公開してた時期に "Sorry, Japanese Only" という全く必要のない謝罪文を載せていたことがありました。 直訳すると「すみません、日本人以外お断りです。」となります。 「いったい誰に謝っているのか?」 「そもそも謝る必要があるのか?」 意味もなくただ「皆がやっているから。」という理由で載せていたように思います。
当時は謝罪英文がカッコイイと感じましたがスグに恥ずかしくなり削除しました。 なお、現在はWebサイトそのものがありません。(事情により閉鎖しました。)
「Sorry, Japanese Only」とウェブの国際化機能。(Marguerite Site)
Japanese Only 書いてます?(Web Cafe' "Prelude")
Sorry, Japanese Only ――心当たりのある方が結構いらっしゃるのではないでしょうか?
英語圏の民族に対する劣等感から誰かが始めて広まったのかもしれませんけど、日本人のもつ内省的な一面および付和雷同的右へ倣え思考をよく現してますね。 それと、英語が苦手なことも。(笑)
閑話休題。
ホームページ開設者が他のWebサイトにある "Sorry, Japanese Only" の記載を見て脊髄反射的にマネしていたことと、ブログ初心者が「トラックバックありがとうございます。」のコメントを見て同様のお礼を返している現状は、どこか似通ってると思うワケです。
【トラックバック・スパム?】
一方的なトラックバックでも、そこから新たな発見があったり、コミュニケーションが広がっていくこともあります。 お互いにやりとりしてるブログ間で気遣い無用の場合もあるでしょう。 「私の記事も読んでくださいね。」という意味でのトラックバックもあえて否定はしません。
本気でイヤならトラバ受信拒否の設定にすれば良いのですから。
しかし、数打ちゃ当たる式に手抜きトラバだけ乱射しまくってるブログを見ると、アクセス数アップのための売名行為としか思えません。 かろうじてトラックバック・スパムと異なる点は関連記事だということぐらいでしょうか。 何をもって「関連」とするかの判断が送り手と受け手で違うことも問題です。 私は、キーワードが一致した程度では関連と見なしません。 それこそ、「スパムと大差ない。」と思ってます。
現在、一部のブログがこうした手抜きトラックバックを当たり前のように多用しています。 @niftyのトラックバック野郎やBlogPeopleのトラックバック・ピープルなどトラバ主体のWebサイトのおかげでトラックバックの使い方や便利さを広めることはできましたが、同時に、「どこにでも、トラックバックだけ打てばイイんだ。」という誤解が生じてしまったように思います。
もちろん、使い方は自由だし多彩な利用法があってイイとは思いますけど、トラックバック本来の目的は「自動的な相互リンクの確立」にあると考えているので、手抜きで一方的なトラックバックが蔓延している現状に疑問を感じるのです。 何のために、自動リンク機能=トラックバックが存在するのでしょうか?
ブログの利点であるハズのトラバ機能が、一方的トラックバックによってブログをダメにしてしまうのではないか、と。
でもまあ、この「一方的トラックバック」は以前からブログ界で何度も問題にされてきており未だに解決していないのが実情なのですけれども。 そして、この記事もまた今さら~な内容ですが。
「手抜きトラバのブロガー達よ、それでいいのか?」と改めて問いたい。
って書くと、「他人の勝手だろ、ウザイ。」とか言われて終わりなのだろうか。 いや、手抜きトラックバックを大量散布している連中はここまでキッチリ読んでないから大丈夫か。 そう、読んでないんだよ。 まったく話にもなりゃしない。
~ 小林Scrap Bookさんより引用 ~
大量トラックバック送信者のトラックバック先ひとつひとつへの思い入れ(というか読み込みぶり)なんて、大抵その程度のものです。
きっと薄いんでしょうね。 広く浅くをモットーに今日もせっせと大量トラックバックを一方的に送信している浅はかブロガー君達わ。 当然、コンテンツ(文章)をゆっくりジックリ読むなんてこともせず、ある意味、損している連中とも言えます。
当ぽんすブログを含め、「読ませる」文章の少ない希薄なブログが多いことも、軽率なブロガーを生んでいる原因の一つなのかもしれません。
参照:トラバってなあに?(日々是好日猫三昧さん)
関連記事「トラバのルール」
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Comments
こんにちは!初めまして
まるこ姫と申します。
裏すみれ三昧さんの所からやってきました。
宜しくお願い致します。
私の思っていたことを代弁していただきました。
だって、TBを勝手にしてきても覗いて見ると
私の記事は影も形も無く、しかも批判的な記事で
なんでTBありがとうって書かなきゃぁいけないのかと
不思議で仕方がありませんでした。
カウント稼ぎか、コメント稼ぎのようで騙された
と思いましたから。
まだひどいのは全然記事に関係ないのを
TBしてくる人。。何で?って感じです。
そういったことを書いてみた記事があるので
お暇な時にでも見ていただけますか?
Posted by: まるこ姫 | February 27, 2005 09:13 AM
まるこ姫さま
はじめまして。 コメントありがとうございます。
>カウント稼ぎか、コメント稼ぎのようで騙されたと思いましたから。
手抜きトラックバックで稼いだカウントなんて意味がありません。 勝手に稼がせておけばよいのです。 代わりに彼らは何かを失っているのかもしれないのだから。 目に見えない何かを。
一方的トラックバック問題、悩みますよね。 「トラバどうもです。」と、コメントすべきか否か。 トラックバックの仕様そのものが一方的なものなので、利用者(ブログ初心者)は混乱してしまいます。 私も、眠れないほど悩みました。(笑)
悩み解消の1つの方法として、以下があります。
トラックバック送信元の相手記事へ、「リンクどうもです。」とコメントできるかどうか? リンク主体で考える。 つまり、トラックバックではなく、自ブログ記事へのリンクの有無で判断するやり方です。
もちろん、リンクがなくても相手記事が面白ければその感想を残してイイし、つまんない内容だったら無視したりトラバ削除したりして良いと思います。
名付けて、「リンクどうもです作戦」。 いかがでしょうか?
でわでわ。
Posted by: TAKO | February 27, 2005 01:18 PM
はじめまして。
むちゃくちゃなトラックバックに悩まされ、
とうとう記事を書くことにしたのですが、
書く前に色んな方の意見を読みたいと思い
検索してこちらにたどり着きました。
TAKOさんの記事はとても良かったです。
なので私の記事内でリンクを貼り紹介させて頂いたのですがよろしかったでしょうか?
もし不都合ありましたらおっしゃって下さい。
Posted by: とことこ | March 02, 2005 02:20 AM
とことこさん
トラックバックに悩んでおられる方は多いようですね。 人気サイトともなると、トラバだらけで全部は見きれないと思います。(眞鍋かをりさんとか) でも逆に、超人気ブログの管理人はトラバで悩んでないのかもしれません。
ぽんすブログは幸い?アクセスが少ないので、トラバを受けるコトも少ないです。 なので、トラバ送信元へ行って相手記事を逐一チェックすることができます。
で、読んでみると、そのほとんどが一方的なトラックバックなのです。 本当にマトモな「これぞ本格派のトラックバックだ!」と思える記事はごく少数です。 「せめてリンクだけでも張って欲しい。」 もしくは、「リンクはなくても構わないから関連記事として『読める』文章を書いて欲しい。」と願っております。
ってことを他人様にお願いすると、当然、自分の書く記事のハードルも高くせざるを得なくなってしまうので、やっぱり前言撤回。 お願いはなかったことに。(笑)
ブログは気軽に楽しく、マナーを守って運営しましょう。
当ブログの記事に賛同していただき、さらに紹介までしてもらってありがとうございました。 でわでわ。
Posted by: TAKO | March 02, 2005 03:56 AM
はじめまして。第1号トラバ、どうもありがとうございます。m(_"_)m
私のところは、正確に言えば第1号は、悲しいことに宣伝サイトでした(削除済み)。
トラバについて、興味深く読ませていただきました。トラックバックが自動リンクのためなのか、話題を広げるためなのか、それはおいておきまして・・・。
一方的トラックバック問題については、TAKO様と少し意見が違う所もあるかもしれませんが、
>「手抜きトラバのブロガー達よ、それでいいのか?」と改めて問いたい。
というのは、本当に同感です。
結局は、手抜きや宣伝が多いため、こういったことが問題になるのではないかと思います。内容のある「読める」記事を書いていれば、誰に言われなくても必然的にリンクもしているでしょうし、引用元がたいした記事でなかったり、ごく一般なことなら、リンクは必要ないと、私は思います。
記事のハードル上げを推奨しているかもしれない自分ですが、(汗)
それで自分が叩かれれば仕方ないし、そこで議論できるようになればいいなぁと思います。
これからも、お互い楽しく頑張りましょう。
お礼コメントなので、不都合でしたら削除してください。
失礼致しました。
Posted by: 黒猫@夜の住人 | April 13, 2005 12:57 AM
黒猫さん
ブログの管理人にとって、「トラックバックとは何ぞや?」の話題は尽きません。 もちろん、私もその1人です。 ブログを始めたばかりの人も、1年以上やってる連中も、「ブログってさあ、」とか「トラバとは~」の話をさせると止まりません。 困ったものです。(笑)
むだづかいにっき♂:トラックバックの話
http://blog.goo.ne.jp/simauma_dx/c/e97f18194007bac5eff37083fffdda4e/2
http://blog.goo.ne.jp/simauma_dx/c/e97f18194007bac5eff37083fffdda4e/1
http://blog.goo.ne.jp/simauma_dx/c/e97f18194007bac5eff37083fffdda4e
上記URL↑で紹介した、むだづかいにっき♂さんの一連の特集?記事を読むと、「トラバに関して僕の語るべきことは、もはや何もないなぁ。」と思ってしまいます。 でも、もう1コくらい記事を書くかもしれません。(予定は未定)
>誰に言われなくても必然的にリンクもしている
そうですね。 キッチリ書いてる方々は、ちゃんとリンクや言及をした上でトラックバックを送ってるハズです。
トラックバックはとても良い機能だと思うのですけど、横行する迷惑トラバのせいで、その良さが失われている気がします。 でわでわ。
Posted by: TAKO | April 14, 2005 10:01 AM
はじめまして。のあちです。
コメント&トラバありがとうございました(初めて本心からこの言葉が書けました…)。
早速教えていただいた記事を読んできました。確かにわかりやすい、というかトラックバックというものの捕らえ方が様々であることがわかって、少し目が開いた気分です。
他にも様々なトラバ関連の記事を読んでみましたが、まだまだ悩んだり悩まされたりすることが多そうで…たかがトラバ、されどトラバ、というのが正直な感想です。
でも、意味不明であったり、私のブログの記事にあまり関連がなかったりするトラバが果たして確信犯的なものなのかどうか。
新しいおもちゃを手にして、取りあえず使って遊んでみよう的感覚のブロガーも多いのかな、なんて思ったり。
確かに便利なツールですが、一元化されたルールがあってもいいのではないでしょうか。
知識が増えるとともに使うことへのためらいが生まれつつある昨今です…
Posted by: のあち | June 06, 2005 08:08 PM
のあちさん
>(初めて本心からこの言葉が書けました…)
心から「ありがとう。」と言えるトラックバックは少ないですからね。 拙記事「トラバどうもです。」に感謝していただけて、僕も嬉しいです。
>新しいおもちゃを手にして、取りあえず使って遊んでみよう的感覚
その感覚は、あるでしょう。 ただ、トラバは独り遊びぢゃないので、送信の際は気を遣います。
>確かに便利なツールですが、一元化されたルールがあってもいいのではないでしょうか。
ココログのトラバ・ルール
http://pon-s.tea-nifty.com/blog/2005/04/cocolog_rule.html
この記事↑も読んでみてください。
>知識が増えるとともに使うことへのためらいが生まれつつある昨今です…
喩えるなら、賢者が山に隠って仙人になるようなカンジでしょうか。 知りすぎちゃった悲劇とも言えましょうか。 でも本当は、知識を持っている方々こそ情報発信して欲しい。と、私は思ってます。
お互いに、知識と教養を磨いていきましょう。 でわでわ。
Posted by: TAKO | June 07, 2005 04:00 PM